CORPERATE HUMAN SECURITY INDEX
企業における「人間の安全保障」インデックス(CHSI)
プロジェクト
―アジアからのESGの「S」及び「ビジネスと人権」の積極的な取組推進に向けて
東京大学持続的平和研究センター(RCSP)及びビジネスと人権ロイヤーズネットワーク(BHR Lawyers)は、RCSPの研究プロジェクトの一環として、企業における「人間の安全保障」インデックス(CHSI:Corporate Human Security Index)プロジェクトを開始しました。
人間一人ひとりに着目し、保護と能力強化を通じて持続可能な個人の自立と社会づくりを促す「人間の安全保障」の視点は、SDGsの「誰一人取り残さない」の理念にもつながっています。このプロジェクトでは、「人間の安全保障」の視点から、企業のESGの「S(社会)」及び「ビジネスと人権」の取組をとらえ直すことの意義を模索していきます。
具体的には、企業が、ステークホルダーとの対話・協働を通じて、社会的な脆弱な立場に置かれた人々の人権に特に配慮し、その能力強化を支援し、社会的インパクトを創出していく方法や事例について検討していきます。また、このような取組が企業のインテグリティ・レジリエンスや企業価値を向上する可能性についても検証していきます。
その上で、このような企業におけるESGの「S」の側面の取組を、投資家、消費者その他のステークホルダーが積極的かつ客観的に評価するための指標として、企業における「人間の安全保障」インデックス(CHSI)の策定を目指します。
本プロジェクトが、日本・アジアの企業・政府において、国際規範に準拠しつつ、主体性・独自性をもって人権の尊重・支援及び社会課題の解決を推進していくことの一助となれば幸いです。CHSIの策定を含むプロジェクトの実施にあたっては、各界の関係者の皆様と皆様と連携しながら進めてまいる予定です。ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
Purpose
プロジェクトの目標
-
「人間の安全保障」の視点からの企業のESGの「S(社会)」及び「ビジネスと人権」の取組の検証(ケーススタディを含む)
-
企業における「人間の安全保障」インデックス(CHSI)の策定
Leading Organizations
プロジェクト関係団体
-
科学研究費補助金基盤(A)「東アジアにおける正義へのアクセスのためのネットワークガバナンスの検証」(2016-2020)に基づき「ネットワークガバナンス研究会」を開催。
ビジネスと人権ロイヤーズネットワーク(BHR Lawyers)
-
企業・投資家・市民社会・国際機関などとも連携しながら「対話救済ガイドライン」「COVID-19 & BHR 基本アクション」「サプライチェーン外国人労働者ガイドライン」などを発表。
<協力団体・支援機関>
-
『SDGsと日本:誰もが取り残されないための人間の安全保障』(高須幸雄編著 明石書店、2019年)を出版。
プロジェクトの実施にあたっては、今後、様々な機関の皆様に協力・連携をお願いさせていただく予定です。
Advisory Group
アドバイザリーグループ
CHSIの策定に向けて、企業・投資家・市民社会・政府・国際機関・研究者など各界の専門家の皆様ご助言をいただくため、アドバイザリーグループを設置しています。
アドバイザーグループメンバー(敬称略)
河野 康子 一般財団法人日本消費者協会 理事
近藤 哲生 国連開発計画(UNDP) 駐日代表
佐藤 寛 日本貿易振興機構アジア経済研究所 上席主任調査研究員
関 正雄 明治大学経営学部特任教授 / 損害保険ジャパン株式会社CSR室シニアアドバイザー
銭谷 美幸 第一生命保険株式会社 エグゼクティブ・サステナブルファイナンス・スペシャリスト
田瀬 和夫 SDGパートナーズ代表取締役 CEO / 国連フォーラム共同代表
徳田 展子 一般社団法人日本投資顧問業協会 ESG室長
Working Group
ワーキンググループ
人間の安全保障・人権・労働・投資・経営・コンプライアンスなどの異なる分野を専門とする、若手からベテランまで多様な研究者・実務家が集まって議論を行いながらプロジェクトにおける作業を進めています。
Student Team
学生チーム
国際機関への就職や国際協力に関心のある学生が集まる東京大学の学生団体UNIONを中心に、学生・新卒生が、ワーキンググループの監修の下で、企業における「人間の安全保障」に関するケーススタディに協力しています。
News
CHSIプロジェクト関連ニュース
Contact
CHSIプロジェクト問い合わせ先